若い医局員の医師が転職を考えざるを得ない現状

若い医局員の医師が転職を考えざるを得ない現状

西洋医学は、適塾の時代から発して現在に至るまで、その組織の在り方には大きな変化はないようで、大学などでは教授を頂点とした一つの巨大な組織を形成しています。団体というものは警察にしろ反社会的勢力にしろ、どれも似たり寄ったりなのですが、時流もあるのでしょうが、医学界においても特に大学病院などでは、その弊害として医局での医局員の待遇面が問題になっています。若い医師が転職を考えざるを得ないような激務が連日に渡って続いたりしています。この結果、人数の不足が悪循環となって、残された医師にさらなる負担増となっていくのです。また、教授が組織の実権を握っているので、医局員はその命令通りに働かねばならず、自分の意思とは無関係な僻地に派遣されたりしますし、自分の思い通りの診療などできるはずもなく、結局、いかにはやく転職先を探し出して、跡を濁すことなく上手に医局を去っていくかが関心事となってきます。これでは苦労して医師免許を取得した甲斐もなくなろうというものです。医師不足による24時間以上の外来勤務や夜間の当直が当たり前になっている現状では、自宅が近所にあるにもかかわらず、病院で夜を過ごし翌朝に備えるといった医師も少なくありません。休日も絶えず連絡を取れるようにしなければならず、自分の為に使える時間などはほとんどありません。しかも、個人で開業している同年代の医師と収入を比べてみても、開業医の半分ほどの額の給料しか支給されていないのですから、若い医師が転職を考えるのも当然といえるでしょう。

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